UNDERTALEとdeltaruneのファンブログです。

アズリエルの望む世界が実現したら何が問題だったのか?

GOD OF HYPERDEATH

注意:この記事にはUNDERTALEのもっとも重大なネタバレが多数含まれます。閲覧はくれぐれもご注意下さい!

散々「アズリエルかわいい!」と持ち上げておいて難ですが、UNDERTALEのストーリーはなかなかトリッキーかつ難解で、私にはちょっとよく分からない点もいくつかありました。

一番理解に苦しむのはGルート(といようりもそこで描かれるcharaについて)ですが、あれはまぁ「あってもなくてもいいアナザーストーリー」だと解釈しているので今回は触れないことにします…。

そんなワケで今回は「UNDERTALEのストーリーの本編」だとも呼べるPルートのよく分からなかった点やモヤモヤした点をまとめます。

Pルートは本当にハッピーエンドだったのか?

主人公(とプレイヤー)の目的は、「地下世界から地上に出ること」ですが、物語の本筋は「かつて人間との戦争に敗れ、バリアによって地下世界にとじ込められたモンスター達を解放する事」です。

その為には、道中様々な攻撃を仕掛けてくる地下世界に住むモンスターたちと和解し、ザコボス問わず全員を生かした状態で(一般的なRPGでいうところの魔王にあたる)アズゴアの城まで行かねばなりません。

そこまでたどり着くと、フラウィーことアズリエルが皆の魂を吸収してGOD OF HYPERDETAHとして復活。

GOD OF HYPERDEATH

彼は「自分の願い」を叶えるべく、プレイヤーに最後の戦いを挑んできます。(このゲーム真の魔王はアズゴアではなく、その息子アズリエルでした。作中での呼称は「魔王」ではなくGODですが)

彼の願いは世界の破滅ではなく、「時間をリセットして最初からすべてをやり直すこと」です。

彼曰く「お前が進めた旅の記録もみんなの記憶も、全部なかったことにしてやる!(公式日本語訳)」ですが、物語を真面目に考えれば彼の本当の望みは「親友だった人間、キャラが生きていた頃まで時間を巻き戻すこと」です。

で、そんな彼の望みを止めなければならない理由が、私にはいまひとつよく分からなかったのですよ。(このゲームをプレイする直前に「魔法少女まどか☆マギカ」という時間をループして親友を救う!?みたいなアニメを見ていたこともあり…)

いやまぁ主人公目線で考えれば、せっかくここまで冒険を進めたのに「全部なかったこと」にされるのはイヤだというのも分からなくはないのですが…。

「時間を巻き戻す」という概念が、万能過ぎるんですよねぇ…。

恐らくキャラが生きていた頃まで時間を巻き戻せば、当然アズリエルも生き返ってソウルレスも治るでしょうし、彼に奪われたモンスター達の魂も元通りになるでしょう。フリスクは生まれる前に戻ってしまうのかもしれませんが…(^^;)

時間を巻き戻す前の記憶を引き継げるかどうかは不明ですが、タイムループものはだいたい記憶を引き継ぐのが定石なので多分引き継げるでしょう。そうすれば、キャラの無謀な計画をアズリエルが止めて二人が命を落とすこともなく、モンスターの王国の平和と秩序は守られたことでしょう。…もっともこの場合、モンスターたちは永遠に地上へは行けなかったかもしれませんが…。

もし時間を巻き戻す前の記憶を引き継げなかった場合は、同じ過ちを繰り返して同じ歴史を永遠と繰り返した可能性があります(これが一番恐ろしい展開ですね…)。

いずれにせよ、「アズリエルが望む世界」が実現したら訪れる一番の問題は「地下世界のモンスター達が永遠に地上に出られない(可能性がある)」事です。

「じゃあ彼の野望を止める意義は十分にあるじゃないか」と思ったそこのアナタ!

確かにその通りなんですけど、その顛末が…。

最終的に、プレイヤーはアズリエルに勝利し、彼は悪魔のような姿(設定上は死の天使)から、元のかわいらしい子供の姿に戻り、皆の魂を解放すると同時にその力でバリアを壊します。

地下世界を封鎖するバリアが消えたことでモンスター達は地上へと出られることになりました。ただ一人、アズリエルを除いては…。

すでに死者でありソウルレスである彼は「皆の魂がないと今の自分を保てず、また誰も愛せない花に戻ってしまう」との事。

フリスクはそんなアズリエルにハグをして別れ、他のモンスター達と一緒に地上へ出ます。

…以上がPルートのおよそのストーリーです。

あの戦いは、楽しかった日々(≒キャラ)を取り戻したいアズリエルが我を通すか、仲良くなったみんなと一緒に地上へ出たい主人公が我を通すかの戦いでもあったと思います(フリスクはアズリエルも救おうとしていたので厳密には違いますが)。

で、勝利したのはフリスク(とプレイヤー)でした。

いや、主人公フリスクはいいんですよ、恐らく10歳ぐらいの子供ですからね。でもプレイヤーである私はさ…精神年齢的にはともかく実年齢は大人なんですよ。

プレイヤーの私は「イイ年して子供に大切なものを譲らせてしまった大人げないヤツ」みたいな気持ちに少しなったかもしれません(^^;)

それから、彼以外のボスモンスター達が全員大人だった為「あんな小さい子供一人置き去りにして大人たちだけで地上に行くなよ! 無理矢理でもいいから彼を連れて行ってあげてー‼」と思いました。

…もっとも、知らなかったとはいえPルート初回クリア時にゲームスタート地点に戻ってアズリエルを迎えに行かなかった私は、ボスモンスターたちの事はあまり悪くは言えないんですけどね(^^;)

バリアを破壊して皆を自由にしてくれたのはアズリエルなのに、彼の両親含めて誰も彼について言及してくれないのも、悲しかったです。(だから、次回作のdeltaruneで皆が彼について語ってくれているのがとても嬉しかったです。たとえ、UTの彼ではなく平行世界の人物だったとしても…)

ちなみに、「泣いた」という人が続出のPルートですが、しかし、筆者はアズリエルの背負った過酷すぎる運命や孤独を悲しく感じることこそあれ、泣くことはありませんでした。

本当のソウルレスはアズリエルではない…この私だ!

…まぁ、冗談はともかく、アズリエルはラスボスにしてはちょっと良いヤツ過ぎました。彼の野望を阻止した、こっちが罪悪感を抱くレベルです。

笑顔のこどもアズリエル

まぁそこが「好き」なんですけどね。

面白関連動画紹介

アズリエル戦を再現した英語による神ミュージカル。例によって日本語の字幕を付けられます。原作ゲームの神演出をそのままミュージカルにおとしこんだ神動画。

1200万回を超える再生回数がこの動画の人気を物語っています。

ちなみに筆者はこの動画の「I am THE GOD OF HYPERDEATH!!(ぼくは死を超越した神だ)」と自分で言っちゃうアズリエルが好きです(笑)

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