大人と子供、(スタータスの数値上の)最弱と最強、虐殺ルートと平和主義者ルート…対極のボスであるサンズとアズリエルの共通点て
ですよね。
1はともかく2はGルートだと全員に当てはまることなので特筆すべき共通点でもないのかもしれませんが、うがった(意地悪な)見方をすれば、アズリエルの死から始まった地下世界の悲劇が、サンズの死をもって(地下世界のほぼ全てのモンスターが死滅するという形で)終焉を迎える、という解釈もできますね(^_^;)
厳密に言えば、サンズの死後もアズゴア王とフラウィーだけは生き残っており、フラウィーはアズゴア王を殺しておきながらアズリエルの顔で命乞いをするという、かなり胸糞悪い展開になります。
フラウィーがアズリエルの顔で命乞いをする時が、ゲームをリセットする最後のチャンスだそうです(ここで決定ボタンを押さない限りゲームは進行しない)。
結局、どのルートでも最後に立ちはだかるのはフラウィー(≒アズリエル)という事ですね。
…もっとも、せっかくサンズを倒したのにここでゲームをリセットするプレイヤーはほぼいないでしょう。
こうして、アズリエルの死から始まった地下世界の悲劇は、サンズの死をもって終焉を迎えたのでした。めでたくなし、めでたくなし。
…まぁ私、Gルートはエアプなんであまり偉そうな事は言えないんですけどね(^_^;)
UNDERTALEは、あのゲーム単体で見ると、どのルートも割と悲劇だと私は思っています。
N→マルチエンディングだけど、どれも薄暗い。
P→モンスター達は自由となり地上へ。しかしアズリエルは置き去りに…。
G→言わずもがな。
仲間たちが皆殺しに遭う中、世界を守るためにただ一人プレイヤーと戦うサンズは「Gルートにおける主人公」と呼んでもよいでしょう。サンズが(スマブラに衣装として出るほど)UTで一番人気なのは、ジョークを愛し、仕事も「良い加減」にこなす明るい彼が、実は心の内に深い孤独と悲しみを背負っているから。みんなそのギャップに引き付けられるのでしょう。
彼の背負った悲しみは、ただ単に殺戮者と化したプレイヤーと一人で戦わなけれならない事だけではなく、自分だけが何者かによって世界がリセットされ続けている事を知っていて、この悩みを作中の誰とも共有できない事でもあります。
みんなを自由にするために、ただ一人で地下世界に残ることを決意したアズリエルもまた、孤独です。バリアが消えた後、そんな彼について言及するものは誰もいません。
「孤独」こそが魅力あふれるラスボスの条件なのかもしれない、ということをこのゲームで学びました。
…で、「そんなUTの二大ラスボスが激突したら胸熱…!」と思ったのですが、根が善人の彼らが顔を合わせたところで、「そもそもケンカにならないだろーな…」と思って描いたのが、下の漫画です。
4/23にTwitterにあげたものと内容は一緒です。サンズとグリルビーは今回初めて描きました(どうでもいい情報)。
描いた自分としては、2コマ目の、白目ならぬ黒目をむいてサンズにイチャモンをつけるアズリエルがお気に入りです(笑)
強過ぎてスマ●ラに出られなかった残念な絶対神(笑)
…ところで私は、線画はアナログで描いて色はデジタルで塗っているのですが…。付ペンで線を描くとにじんで汚くなる(デジタルでの修正が大変になる)ので、今回はコピックで線を引いたらかすれてしまいました。
なかなかうまくいかないですね…(^^;)